入試まであと21日。
この時期にいつも考えること、それは
「伝え忘れた事はないか」
この1点のみです。
この時期は点数もかなり安定し、今年は中3生全員が合格できるだろうというレベルに到達しています。
残り3週間はこの点数が安定して取れるように訓練していきます。
その中で伝え忘れがないか、そして本番に向けて何か生徒の力になるようなことはないかと考えます。
生徒たちがTOPを卒業する時、
手紙をくれたり、色紙を書いてくれたりする子が多くいます。
(これがまた、みんな良いこと書くので全部保管してます。笑)
1週間ほど前、たまたま何かを感じて読み返していたのですが、
そこには
・不安になっているときに先生が気づいて声をかけてくれた
・いつも遅くまで一緒に勉強に付き合ってくれた
・何気ない相談も真剣に聞いてくれた
・色々悩んだり泣いたりしたけどいつでも向き合ってくれた
などが多くみられるのです。
この時期は不安になることも多いです。
でも生徒たちからそれを打ち明けるのは難しいことも多い。
なので、いつも生徒の表情や細かい言動にも気を付けています。
授業で何気なく言った言葉で本番救われたということもよく聞きます。
だから普段言う一言一言すべてが大切です。
この時期に大切なのは全ての不安に向き合っておくこと。
そして、その先にあるこれだけやったのだから大丈夫という境地に行くこと。
不安や悩みはそのままにしておくと大事な時にぶり返します。(´Д`;)
だから、今、向き合っておく必要があります。
先送りにして、見て見ぬふりをすれば、後で痛い目にあいます。
昔読んだ本で、ある先生が、
「自分は生徒にも好かれる優しくて明るい先生で人気もあると思っていたが、厳しいことは言えなかった。そして、ある生徒が試験に不合格になったあと、なんであの時怒ってくれなかったの?といわれて、自分のあり方を見つめなおした。」
という話が書いてありました。
私はこの本を、先生になりたての頃に読み、それ以来ずっと、後で後悔することのないように、たとえ厳しいことだとしても本人のためになることは真剣に伝えるということを決めています。
(嫌われることも覚悟しますが、そういう時は意外に嫌われないのですね…)
試験当日自己採点をするとき…
合否がでた時…
あれを伝えておけば良かった…
とならないように、それだけを考えています。
これは入試だけに言えることではなく、普段にも言えること。
自分が死ぬ直前、病院のベッドで自分の人生を振り返っているところを想像し、今の生き方のままで自分は人生に後悔がないといえるか、と考えてみて、自分のあり方を見つめなおす、という話があります。
また、毎朝鏡の前で自分に、今日やろうと思っていることは本当に自分のやりたいことだろうか、と問いかけてから1日を始めるという世界的に有名な会社の経営者もいました。
終わってから後悔することが多い中で、起きてしまう前に気づくというのはとても難しいことです。
だからこそ、成功している人たちはみんなこうやって自分に問いかけているんですね。
中3生のみんな、ちゃんと後悔しないようにやり切れていますか??
全員で合格するために、あと3週間、真剣に向き合いましょう!!